「糸島しごと」ページはこちら NEW!

日本と中国を行き来する15歳〜糸島新聞暑中号「こぼれ話」〜

2025年の糸島新聞暑中号では、「糸島で出会う世界のともだち」を取材しました。今回はその時のこぼれ話をささ日でお届けします。

中国にルーツのある相馬佳音さん(15)は幼い頃から中国と日本と行き来しながら育ちました。現在は父親の裕さんと糸島で暮らし、中国には母親と弟がいます。

インタビューの合間に見せてくれたのは、スマートフォンの中のおいしそうな中国のスイーツの写真。佳音さんは毎年、中国の夏休みに合わせて中国に遊びに行っていて、その時間をとても楽しみにしているそうです。

そんな佳音さんの中国の思い出の味は「火鍋」。中国の火鍋には、アヒルの血を固めた具材が入っており、日本の火鍋とはひと味違うようです。「辛くて、ちょっとクセがあるんですけど、それがまたおいしいんです」と笑顔で話してくれました。家族で外出した時に、よく食べていた懐かしい料理です。

取材中に印象的だったのは、佳音さんと父親の裕さんの穏やかな雰囲気。ビリヤードを一緒にしたり、花火大会に出かけたりと、仲の良さが伝わってきます。「1年以上けんかしてないんですよ」との言葉に、娘とよく衝突してしまう私は思わず感心してしまいました。

佳音さんがスタッフとして関わっている「いとしま日本語こどもひろば」は、月に一度開催され、外国にルーツを持つ子どもたちが集まる場です。一緒に遊んだり、勉強のサポートをしたり、おにぎりを囲んでおしゃべりしたり。

「なんでも話せるお姉さんのような存在でいたい」と話す佳音さん。佳音さんも以前日本に戻ってきたときに日本語を忘れてしまっていて、中学校のサポート教室に通っていた経験があるそうです。

幼い頃から、日本と中国を行き来していたからこそ、日本に来て不安を抱える子どもたちに心から寄り添えるのだと感じました。これからも「お姉さん先生」として活躍してほしいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

二児の母。
引越しを何度か経験し、糸島市に移住しました。面白いことをしたいとライター講座を受講し、現在も勉強中です。
好きな食べ物は餃子とビール。