ハーブガーデン
プティール倶楽部 伊都国のカモミール畑が、もうすぐ満開です。
5月に入り花が咲き始めたら、無農薬のカモミールの花束を販売してくださるそうです。
去年お譲りいただいたカモミールは、お茶にしたり、飾ったり、
ドライにして保存したりと、色々楽しませてもらいました。

カモミールは花の部分を摘んでお茶にします。
なんだか可哀想な気もしますが、
摘んだ花はそのままお湯を注いでハーブティーとしていただきます。
この時期にしか味わえない、カモミールのフレッシュティー。
清々しいカモミールの香りは、フレッシュならでは。
香りが飛びやすいため、お湯を注いで1分くらいが飲み頃です。
一緒にペパーミントの葉などを加えてもおいしいですよ。
カップにお花を浮かべるだけで、なんとも愛らしい姿に心ときめきます。

学名のMatricaria には「子宮」という意味があります。
花をふたつに割ってみるとそれがよく分かります。
中の空洞が子宮のように見えませんか?
そして、リンゴを思わせる香りがします。
子宮という語源を持つカモミールは、そのやさしい作用から、
子どもから高齢者まで安心して利用できる ”母なるハーブ” として、
昔から世界中で愛され活用されてきました。

私がカモミールティーを飲むのは、胃もたれしている時や、神経が高ぶって興奮している時。
緊張が続いて、肩懲りから頭痛がするような時です。
カモミールには、鎮痛・鎮静・消炎作用があり、生理痛や不眠、花粉症や皮膚炎、
アトピーなどのアレルギー症状にも利用されています。
濃く煮出したカモミールティーは入浴剤としてお風呂に入れたり。
薄めたティーは、化粧水として、赤ちゃんのオムツかぶれのケアにも。
疲れ目に、温かいティーを含ませたコットンで、アイパックをする利用方もあります。
カモミールは、さまざまな使い方ができる万能ハーブなんです。
(*キク科アレルギーの人は注意が必要です)

上の写真は、摘み取った花をハーブティー用に乾燥させたもの。(去年の写真)
風通しの良い、直射日光の当たらない場所で、籠に花を並べ、
埃がかぶらないように不織布などで覆って自然乾燥させました。
新鮮なので、香り高く、しかも糸島産!
とても美味しいティーになりました。
フレッシュとドライでは、だいぶ風味が違ってきます。
フレッシュは青く爽やか、ドライは甘くふくよかな香りです。
ちなみにハーブティーで利用されるのは「ジャーマンカモミール」です。
ご自身で育てる場合は、学名を確認して品種に注意してください。

ハーブ初心者の方に「どのハーブがいいですか?」と聞かれたら、
家に常備してほしい主力ハーブとして、カモミールをオススメします。
お茶を楽しむだけではなく、内用・外用・鑑賞用と、
さまざまな活用で、家族みんなのケアができるからです。
特に今、コロナ自粛に伴い外出ができず、大人も子どももストレスがたまりがち。
リラックスハーブを代表するカモミールは、
イライラやストレスを解消し、不安を和らげ、質の良い睡眠を誘うと言われています。
寝る前に、一杯のカモミールティーをゆっくり飲む時間を作ってみてください。
子どもが興奮して寝付かない時には、ホットミルク&カモミールティーを。
(飲みにくければ、ハチミツやお砂糖を加えるといいですよ)
カップから立ち上るカモミールの香りが優しく包んでくれます。

目の前に一面のカモミール畑!
自然と心が落ち着き、元気が湧いてきます。
植物の力を暮らしに取り入れ、
自分に優しく、人にも優しくありたいですね。
カモミールは優しさNo.1ハーブ。
ぜひ手に取って、その優しさを体感してみてください。

お店の周りの木々は新緑が眩しく、青い空に映えてとても綺麗。
隣のハーブガーデンには、さまざまな種類のハーブが植えられており、
春から夏にかけて、色とりどりのハーブが花を咲かせます。
今は、オールドローズやラベンダーが満開です。
ガーデン内には、珍しいハーブの苗も販売しています。
5月中旬くらいまで、カモミールも美しく咲いているはずです。

ハーブガーデン プティール倶楽部 伊都国 https://herbgarden.co.jp
〒819-1112 福岡県糸島市浦志366-2
営業時間 11:00 〜 21:00 定休日:水曜日
(営業時間や定休日は変更になる場合があります)
*最新情報はお店のFacebookをご覧ください
TEL:092-331-2220