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「前原山笠」4年ぶりの開催に向け、準備着々!

戦後まもなくから数十年続く、前原地区の夏の伝統行事「前原山笠」が今年4年ぶりに開催されます。

祭りの準備が進む老松神社(前原中央)
雷山川の川べりのススキで作った茅の輪

前原山笠は火伏地蔵と老松神社の夏祭りで、9つの行政区が山笠を出し勢い水を浴びながら町内を巡ります。毎年7月24日と25日に行われますが、今年は25日のみの開催です。
祭りを間近に控え、老松神社の境内をはじめ、前原地区では祭りの準備が着々と進められています。

公民館や小学校の駐車場など、いたるところで出番を待つ山笠が見られます。
大きい方が大人たちが舁く大人山笠、小さい方がこども山笠です

毎年「当番町」の行政区が、その年の祭りや行事の世話役を担当します。今年の当番町は、筑前前原駅やイリスロード商店街がある南本町行政区。新しい住民が多い南本町では、準備作業が初めてという人がほとんどです。
「ここはこうするといい」
「ここはこれくらいの力が必要」
などなど、古くからの住民がさまざまな場面で新しい住民に知恵やコツを伝えます。

2021年に取材した南本町行政区の記事。当時区長だった古川さんは、今年は山笠の実行委員長


山笠2日前の7月23日には、山笠の組み立てや、老松神社の参拝客に配る玉串の準備を行いました。玉串作りには幼児から大人まで約40人の住民が参加。皆で手分けをしてさくさくと作業が進み、開始からわずか20分で650本の玉串ができあがりました。

老松神社に集まった南本町の住民たち。
部屋には、古くから続く同神社の祭りの写真が飾られています
榊の枝に御幣を結びつける作業。子どもたちもわいわい楽しそうに取り組んでいました

作業が終わると子どもたちは境内へ遊びに駆け出していきました。初めて顔を合わせたご近所さん同士が、話に花を咲かせる光景も。ここ数年はコロナ禍もあり、住民同士の交流がほとんどありませんでしたが、今年は祭りや行事を通して地域の人たちのつながりや団結力が芽生えてきているのを感じました。

境内のブランコで遊ぶ子どもたち

前原山笠は、7月25日、14:30スタートです。 迫力ある大人山笠に負けじと、子どもたちも「わっしょい!わっしょい!」と元気よく山笠を引いて町内を巡ります。毎年楽しみにしていた方も、初めて見る方も、4年ぶりの前原の夏の風物詩をぜひお楽しみください!

前原山笠(火伏地蔵・老松神社夏祭り)
日時:2023年7月25日 14:00~(山笠の出発は14:30)
場所:老松神社(糸島市前原中央1-4-14)
※山笠は糸島警察署前から出発、行政区ごとに約6分おきに出発します

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この記事を書いた人

奄美大島生まれ、神戸育ち。2015年に初めて糸島に来たとき、青く透明な海に感動しました。自然が身近に感じられる糸島がとても気に入っています。育児がひと段落したら、釣り、登山、サイクリング…とやりたいことがいっぱい。海や山を見るたびうずうずしています。