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ラッピング武器に女性店主としての活路を

前原商店街にある酒屋、ビアシティ江川酒販は、和紙とリボンを使ったギフトラッピングを無料で行っている。色違いの2枚の和紙をずらしてから重ね丁寧に包み、かけたリボンの結び目の部分を細かく裂くと、華やかな贈り物が仕上がる。

ラッピングを始めたのは、3代目店主の江川千津子さん(74)だ。千津子さんが20代前半で店を継いだころ、問屋で開かれるラッピング教室に出向いて基礎を学んだ。その後は自ら考案したアレンジを用いてセンスを磨いてきた。男性店主の酒屋が多い中、「女性店主としての活路を見出したかった」と当時を振り返る。

顧客の中には、贈った人に喜ばれるラッピングを求めて来店する人もいるという。

店内レイアウトにもこだわっており、季節にちなんだ造花や手書きのポップで装飾が施されている。「自分がこうしてもらったら嬉しい」という思いを常に持っている千津子さん。

現在は息子である4代目の貴弘さん(44)にもその思いが受け継がれている。

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この記事を書いた人

結婚・出産を機に2016年糸島に移住。男の子2人の子育てに奮闘中。
家の近くの田んぼ道から眺める可也山と夕陽がとてもきれいなことを、色々な人に教えたくてうずうずしている。