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2つの文化をもつミックスルーツのこどもたち〜糸島新聞暑中号「こぼれ話」〜

2025年の糸島新聞暑中号では、「糸島で出会う世界のともだち」を取材しました。今回はその時のこぼれ話をささ日でお届けします。

今回取材したのは、ヒル・ジャスミンさんとその家族。
弟のマデックスくん、ミアさんも取材に答えてくれました♪

ジャスミンさんの名前

ヒル・ジャスミンさんは、実はミドルネームを持っています。
母国の言い方だと「ジャスミン・永子・ヒル」。
「永子」は母方のおばあさんの名前だそうです。
弟のマデックスさんは「武蔵」、妹のミアさんは「愛子」という日本名のミドルネームをそれぞれ持っています。

普段、お互いに名前を呼び合う時には使っていないミドルネームですが、
名前にミックスのルーツを残すことができるのはミドルネーム文化の良いところかもと思いました。

またミドルネームには「同姓同名の人と区別する」という役割もあるそうです。
ジャスミン・ヒルさんという人が10人いたとしても、「ジャスミン・永子・ヒル」さんは、
世界で一人だけかもしれませんね。

カメラを向けるとポーズをとってくれた姉妹。ミドルネームで言えば、永子さん(左)と愛子さん(右)。

小学校の参観日

ジャスミンさんの母、まさみさんは、ジャスミンさんの小学校の参観に行った際、保護者の静けさに驚いたそうです。
保護者は授業を邪魔しないように静かに見守り、教室内はしんとしています。
久々に会う保護者同士のおしゃべりも邪魔にならないようにひそひそ。
子どもたちも普段とは違う雰囲気に緊張気味なのが伝わってきます。

一方アメリカでは、参観日に自分の子どもが発表するときには、保護者が大きな声で名前を呼んで応援し、
口笛を鳴らすことも一般的だそう!
親も子供たちもテンションが高く、盛り上がる参観日になるそうです。
とても楽しそうな参観日ですね!

ヒル一家が住む古民家

「日本が恋しかったんだと思う」と語るまさみさんが住む家は、昔ながらの和風の佇まい。
大きな梁が天井を支え、重厚な色合いがそこに流れた年月を物語っています。
箪笥の上には小さな仏像が置かれ、床の間には美人画の掛け軸が置かれていました。

一方で家族の普段の会話は英語、時々日本語。
複数の言語が飛び交う日常の中で、2つの文化が溶け合った空気が流れていました。

背景にあるのはまさみさんお気に入りの床の間の掛け軸。黒留袖を着た女性が描かれています。

カナヘビのトッキー

マデックスくん(8)が大事にしているカナヘビ「トッキー」。
エジプト生まれのこのカナヘビ、取材前日に行方不明になったそう。
みんなで探したけれど見つからず。

取材日の朝、まさみさんが洗面所近くでトッキーを発見!
学校から帰ってきたマデックスくんは、大喜びでトッキーを手に乗せて、
トッキーと無事に再会できたことに、大満足の様子でした。

トッキーの写真がないのですが、カナヘビはこんな生き物です。

取材が終わっても、おばあちゃんにもらった鞄、お気に入りの絵、アメリカで買った服などたくさんの紹介をしてくれた3兄弟たち。
あっという間の楽しいひと時でした。

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この記事を書いた人

糸島市志摩に住む3児の母。
最近は子どもたちとキャンプに行くのがブームです。
キャンプ中に子どもたちと流れ星を見ましたが、願い事は間に合わず。