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~糸島新聞新年号・取材こぼれ話~「ぴーすキッズ」の成長と新たな挑戦

2025年の糸島新聞新年号では、「書き初めで表す夢と挑戦 糸島で活動する子どもと若者」を取材しました。今回はその時のこぼれ話をささ日でお届けします。

前原南コミュニティセンターで月に一度開催される『ぴーすシネマ』。世界の社会問題をテーマにしたドキュメンタリー映画を上映し、2023年12月から1年間、地域の大人と子どもが一緒に『いま世界で起きていること』を考える場を提供してきました。
イベントの企画・準備・運営を行うのは主に10人の「ぴーすキッズ」たちです。

10月の上映会でのようす。受付をするのもマイクを握るのも、慣れたものです

10月に上映されたのはドキュメンタリー「ANIMAL ぼくたちと動物のこと」。会場には、絶滅が危ぶまれている世界の動物たちについて、子どもたちが自分で調べた展示がずらりと並んでいました。

写真やイラストに、びっしりと添えられた説明文。どの作品にも、子どもたちの情熱と「伝えたい」という思いがあふれていました。図鑑や資料とにらめっこしながら、一生懸命にペンを握る姿が目に浮かぶようです。

取材では、ぴーすキッズの富永雅貴くん(小3)と田中志和くん(小4)に、この活動への思いや挑戦したいことを漢字一字に込めてもらい、書初めをしてもらいました。

富永雅貴くん「SDGSの心をこれからも持ち続けたい。その思いを魂という字にこめました

人前で話すことが得意で、この日も上映会の司会進行を務めていた雅貴くんですが、もともとは学校の授業で発表をすることも「恥ずかしくて苦手だった」のだそう。
ぴーすシネマの活動を通して、「みんなにわかりやすいように」「楽しんでもらえるように」と自分なりに考えてあれこれ工夫をするうち、人前でも自信をもって発表したり積極的に行動したりできるようになった、と嬉しそうに話してくれました。

田中志和くん「みんなと同じ志を持って協力する楽しさや、学ぶ楽しさを知った。志をともにする仲間の輪をこれからも広げていきたいと思い、この字を選びました

志和くんは、第一回目の上映会に訪れた際、スタッフとして生き生きと活動するぴーすキッズの姿を見て、「僕も一緒にやりたい!」と仲間入り。活動での楽しいところは、「なんでも、みんなでやるから楽しいんだなって。仲間と協力し合うことが楽しいんだと思った」と、明るい笑顔いっぱいに語ってくれました。


取材中カメラを構える私に、「いま、シャッターチャンスですよ!」と合図をくれる子や、私の名前の由来を興味津々に尋ね、「リュウキュウアユ、知ってます!」と目をきらきらさせて反応してくれる子もいて、みんなの明るくエネルギッシュな姿にこちらまで元気とパワーをもらいました。

どの作品からも、キッズたちの「自分らしさ」がにじみ出ています

2024年11月に行われた第13回目の上映会をもって、ぴーすシネマは最後の映画上映となりました。
代表の山口博子さんは、「上映会は終わるけれど、これからも子どもたちが自分で学び、伝えたいことを発信できる場をつくっていきたい」と語ります。雅貴くんと志和くんも「これからも自分にできることを続けたい」と意気込みたっぷり。その言葉からは、力強い決意が伝わってきました。

ぴーすキッズひとりひとりの活動はまだまだ始まったばかり!
子どもたちの生き生きとした姿に触れ、未来への希望と可能性を感じて胸がいっぱいになりました。

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この記事を書いた人

奄美大島生まれ、神戸育ち。2015年に初めて糸島に来たとき、青く透明な海に感動しました。自然が身近に感じられる糸島がとても気に入っています。育児がひと段落したら、釣り、登山、サイクリング…とやりたいことがいっぱい。海や山を見るたびうずうずしています。