端午の節句に子どもの健やかな成長を願って和菓子を食べる風習にちなみ、糸島市前原中央にある和菓子店 小嶋饅頭には5月5日、子ども連れなど多くの客が訪れた。
通りに面した同店のショーケースには、子孫繁栄などを願う縁起物として知られる柏餅を始め、桜餅、大福、三色団子など約13種類の和菓子が並び、客を出迎えた。
散歩の帰りに母親と立ち寄った4歳の男の子は、元気な声でお気に入りのみたらし団子を注文。その後も次々に親子連れが来店し、子どもたちはガラス越しに見るさまざまな形の和菓子に目を輝かせては思い思いの菓子を嬉しそうに選んでいた。
創業以来70年以上にわたり地元に愛されてきた同店は、5月17日をもって閉店する。店主小嶋徳さん(75)の妻百合子さんは「お客さんに可愛がっていただき感謝しかない。閉店まで残り少ない期間ですが頑張ります」と笑顔で話した。10日は休業、それ以外は17日まで休まず営業する。