5月30日、志摩エリアでは麦畑が火入れされ、麦畑焼きが行われた。
麦は刈り入れが終わった後に、畑に火を入れて残った麦のワラや茎を根本まで焼く。害虫の駆除にもなっているそうだ。
パチパチと枯草の燃える音。大きく炎が燃え上がり、あたり一面がもうもうと白い煙に包まれる。日常生活ではなかなか目にしない光景だ。
火は畑のあぜの両側から入れられていた。真ん中へと燃え進み、枯れ草を焼き尽くして鎮火するのだろう。ここ数日は晴天が続いており、よく乾いた枯草はみるみるうちに炎に巻かれて黒い灰になっていった。
麦畑焼きが行われた後、畑は灰をすき込んで耕される。そして用水路から引き込んだ水が張られると、いよいよ田植えのシーズンを迎える。