コロナウィルスの緊急事態宣言が発令されると、子どもたちの習い事はほとんどが休止を余儀なくされました。宣言解除後の6月になると徐々に再開しつつありますが、まだまだ厳しい状況が続いているのが、スポーツ教室や運動系の習い事です。
体育館やグラウンドの使用ができないことや、種目によっては密着・接触が避けられず、従前の練習や試合などが難しいことが、その理由にあげられます。
そんな逆境下で、現状でできる稽古を再開した教室もあります。その一つが「糸島古武術教室」です。
糸島古武術教室では、大東流合気柔術と兵法二天一流剣術などの古武術の稽古をしています。合気柔術には型と二人以上で行う組み稽古があり、子どもたちは相手の力をうまくいなして身を守ったり、気を合わせて相手を投げたりする技法を学びます。
しかし、組手や投げ技は相手との接触が不可欠。現状では稽古することはできません。
そのため稽古は1人でもできる型や棒術・剣術を主体としたメニューにしています。また本来なら稽古の始めは、正座して手をついて礼をしますが、床への接触も少ないほうがいいと考えて、今は立礼のみ。状況に合わせて稽古の内容を変えています。
窓を開け、ソーシャルディスタンスを保ち、気合の声は出さず、マスクも着用。以前とはだいぶ異なる稽古風景ですが、「今できることを試行錯誤しながらやっています」と、指導をする小関茂義先生は話します。
もともと稽古の道場として使っていた前原西中学校の武道場は、まだまだ一般利用はできないようです。そのためしばらくは加布里にあるラポールで稽古を続けることになります。
限られた環境ですが、できることを試しながら、糸島古武術教室の先生と子どもたちは、稽古に励み続けています。
●糸島古武術教室<大東流合気柔術 逍遥館>
http://www.yamatobugei.com/
稽古の様子はFacebookでも発信しています
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