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姫島の畑で作る野菜や果物を 孫たちと収穫するのが楽しみ

2024年の糸島新聞暑中号では、孫が食べたい「孫とおばあちゃんの『お結び』料理」を取材しました。
今回はその時のこぼれ話をささ日でお届けします。

姫島の旬が詰まった「魚カツ」で紹介した吉村寿敏さん。(魚カツの記事はこちら
漁だけでなく、畑仕事もしています。
今年も甘くておいしい桃がたくさんできました。

寿敏さんが丹精込めて手入れをする、山の麓の果樹園
柑橘類や、柿、枇杷、桃など、さまざまな種類の果物が栽培されています。
畑の上のカラス避けの網は、3年かけて寿敏さんが掛けたのだとか。

娘家族が孫たちを連れて姫島に遊びに来るときは、一緒に作物の収穫をします。
野菜や果物がどのように育ち、実を付けるのか、体験して知ってほしいという思いからです。

たくさんの畑の恵み。
初夏には枇杷や梅がカゴいっぱいに取れます。

毎年7月15日に、姫島で祇園祭が開催されます。
子どもみこしに孫たちも参加して、姫島の子どもたちと一緒に山車を引いて島内を歩きます。
法被姿の子どもたちと、ハチマキ姿の孫を両腕に抱いてにっこりの寿敏さん。
姫島の伝統行事に参加し、地元の人たちと交流を持つことで、孫たちの姫島への郷土愛が根付くことを願っています。

祇園祭の時に、みんなでスイカ割りができるよう、収穫時期を祭に合わせて栽培するスイカ。
まんまるゴロンと立派です。

秋には、くわを持って土をおこし、みんなで芋掘り
大きなおいも、取れたよ〜! 妻の恵子さん(中央)も一緒に、元気いっぱいの笑顔

紅はるか、安納芋、さつまいもにも種類があって、味わいもそれぞれ違う。
季節の新鮮な野菜に触れ、目で見て味わって、本物を知る。
そうやって、子どもたちは自然と肌で旬を感じていくのですね。

冬はおもち作り。日本の伝統行事です。
年間を通して、食の体験を孫たちにさせています。

お正月には3姉妹の家族が帰ってきて、食卓はとてもにぎやか。
寿敏さんと恵子さんが姫島の食材を使い、料理をたくさん作って、みんなをもてなします。

「じいじはやさしくて、やってみたいって言ったことを全部させてくれる」と話す、彩樺(いろは)さん(右)と咲良(さくら)さん(左)
凧揚げがしてみたいと言った時も、手作りの凧を用意してくれて、一緒に凧揚げをしたそうです。

寿敏さんと一緒に凧揚げをしに向かう様子。
凧に付いている帯も、糸も太くて本格的です。
凧は姫島の潮風に乗って、空高く上がったそうですよ。

自宅の庭先にある木製ブランコも寿敏さんの手作り。
竹馬など、なんでも作ってしまう器用なおじいちゃんが、彩樺さんと咲良さんは大好きです。

取材に協力してくれた、長女の那央さんと4人の子どもたち。

じいじ、ばあば、姫島にまた遊びに行くからね〜!
いつもいっぱいありがとう!

取材後記
寿敏さんと恵子さんが、食を通して郷土の温もりを子や孫たちに伝えている様子が、たくさんの写真とお話から伝わってきました。姫島に初めて訪れた人も、姫島の食や体験、人との交流を通して、姫島を好きになってくれるといいですね。
一緒に食卓を囲んだこと、姫島を案内してもらったことも、忘れられない取材の思い出となりました。
みなさん、本当にありがとうございました。

写真:3枚目以降は全て吉村寿敏さんと馬場那央さんから提供

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この記事を書いた人

Uターンで20年ぶりに糸島に戻ってきました。
移りゆく糸島の風景に昔の記憶を重ねながら、
テクテクお散歩するのが好きです。