戦後まもなくから数十年続く、前原地区の夏の伝統行事「前原山笠」が今年4年ぶりに開催されます。
前原山笠は火伏地蔵と老松神社の夏祭りで、9つの行政区が山笠を出し勢い水を浴びながら町内を巡ります。毎年7月24日と25日に行われますが、今年は25日のみの開催です。
祭りを間近に控え、老松神社の境内をはじめ、前原地区では祭りの準備が着々と進められています。
毎年「当番町」の行政区が、その年の祭りや行事の世話役を担当します。今年の当番町は、筑前前原駅やイリスロード商店街がある南本町行政区。新しい住民が多い南本町では、準備作業が初めてという人がほとんどです。
「ここはこうするといい」
「ここはこれくらいの力が必要」
などなど、古くからの住民がさまざまな場面で新しい住民に知恵やコツを伝えます。
山笠2日前の7月23日には、山笠の組み立てや、老松神社の参拝客に配る玉串の準備を行いました。玉串作りには幼児から大人まで約40人の住民が参加。皆で手分けをしてさくさくと作業が進み、開始からわずか20分で650本の玉串ができあがりました。
作業が終わると子どもたちは境内へ遊びに駆け出していきました。初めて顔を合わせたご近所さん同士が、話に花を咲かせる光景も。ここ数年はコロナ禍もあり、住民同士の交流がほとんどありませんでしたが、今年は祭りや行事を通して地域の人たちのつながりや団結力が芽生えてきているのを感じました。
前原山笠は、7月25日、14:30スタートです。 迫力ある大人山笠に負けじと、子どもたちも「わっしょい!わっしょい!」と元気よく山笠を引いて町内を巡ります。毎年楽しみにしていた方も、初めて見る方も、4年ぶりの前原の夏の風物詩をぜひお楽しみください!