さて、ここはどこでしょう。
前原東土地区画整理事業で生まれた新しい街「伊都の杜」のはずれ。
南風台からあごらの前を通る、一本でつながっている道路、分かるでしょうか。
伊都の杜と田畑を分ける境目になるのですが、道路を挟んだ向かい側の畑です。
伊都の杜も、ほんの数年前までは、一面の田んぼだったのですから驚きです。
今では見る影もなく、マンションが建ち並び、新築の家が整然と並んでいます。
35年前はまだ、田んぼのあぜ道は舗装もされておらず、この季節はいつも、水たまりだらけのでこぼこ道でした。
家の裏の用水路には、メダカやフナ、ドジョウやザリガニもいて、水草の茂る、生き物にとって豊かで住み良い環境でした。
梅雨に入って田植えの時期になると、カエルの大合唱が始まります。
それはもう一晩中。
カエルの鳴き声を聞きながら眠りに落ちる。
夏の間はそれが常でした。
家の中にもよく、愛らしいアマガエルが遊びにきていたものです。
伊都の杜を抜け、道路を渡ると、懐かしい風景が広がります。
耕された畑の、土の匂い。
野鳥のさえずりに、カエルの鳴き声。
私にとってはオアシスです。
今はちょうど田植えの準備期間。
お散歩をしていると、きれいな緑色のじゅうたんが目を引きました。
苗床にお行儀よく並んでいる稲。
田植えの時を待っています。
住宅地のすぐそばです。
自然に深呼吸。
糸島の風景といったら、私の中では、一面に広がる緑の田んぼ。
そうそう、これこれ。
無くしたくない原風景です。