2025年の糸島新聞新年号では、「書き初めで表す夢と挑戦 糸島で活動する子どもと若者」を取材しました。今回はその時のこぼれ話をささ日でお届けします。
糸島農業高校2年の山上紗季さんは、糸農の地域イノベーション同好会(旧 根っこ部)の11代目。先輩たちから引き継いだアブラナ科の植物特有の病害「根こぶ病」の研究結果を元に、コツコツ地道に根こぶ病対策に有効な資材の研究を行っています。今年こそ研究成果を出し、農家さんが畑で使用できる資材を見つけ出そうと、山上さん含む計8名の仲間たちと研究に青春をかける日々です。
3年生2名、2年生6名の地域イノベーション同好会メンバー
ここが山上さんの活動場所、農業実験室。
温度や湿度を制御する大型の人工気象器には土や実験中の植物が入っています。
小松菜を使用し、各試験ごとにトレイを分けて根こぶ病の実験中。
研究データが記録されたノートと、糸島市の根こぶ病発生地域の分布図。
土に混ぜるカキ殻やコウジ菌などの割合を変え、発病度合いを細かく記録。
一株ごとに小松菜の根を洗浄して、根っこを指で触り発病具合を調べているところ。
ボコボコしているものは、かなり病気が進んでいるものだそう。
山上さんに、2025年の抱負を漢字1字に込めて書き初めをしてもらいました。「全」の意味を聞いてみると、毎年全国の農業高校の生徒が研究発表をする日本学校農業クラブ連盟主催の大会で、校内発表、県大会、九州大会と勝ち進み、全国大会に出場するのが目標とのこと。
久しぶりの習字、緊張するな…
「全国目指します!」と1文字に思いを込めました。
日々お世話をする芥屋かぶの前で、笑顔の山上さんと2年生の部員たち。
糸農の地域イノベーション同好会で一緒に根こぶ病の研究をしませんか。
糸島の伝統野菜「芥屋かぶ」の継承活動も行っています。新入部員大歓迎です!!