「糸島には、福岡県指定天然記念物のイチョウの樹がある―」。
先日、わが家の日めくりカレンダーにこんな情報が載っていました。
「朝晩の冷え込みが強まり、暦の上でも今日(11月8日)は立冬。
もしかしたら、黄金色に輝くイチョウを見られるかも!」。
そんな思いで、イチョウの樹を見に行ってきました。
調べてみると、その樹は、「雷山神社の公孫樹(いちょう)」という名称でした。
糸島市ホームページの指定文化財一覧によると、昭和35年に県の天然記念物に指定され、樹齢は900年以上、樹高37.2メートル、胸高周囲7.2メートルという巨樹です。
900年前といえば、平安時代
高校時代に夢中で読んだ、源氏物語を漫画化した「あさきゆめみし」を思い出しながら、イチョウの樹がある雷(いかづち)神社へ車を走らせます。
県564号(雷山前原線)を雷山方面へ南に進むと、紅葉で有名な「雷山仙如寺大悲王院」があります。
さらにそこから約1キロメートル進むと、雷神社が鎮座します。
鳥居をくぐり、拝殿への石段の左側に目的のイチョウの樹は立っていました。
900年以上生き抜いてきた巨樹の神々しさ、たくましさ、迫力は、見応え十分です。
残念ながら、この日は、黄葉しているイチョウの葉はほとんどありませんでした。
イチョウの南東側には、カエデの樹がありました。
これもまた、樹齢400年以上の立派な巨樹です。
カエデは少しだけ紅葉していました。
主参道脇には、美しい苔が。
11月下旬から12月上旬頃には、イチョウの黄葉とカエデの紅葉、苔の緑のコントラストで、美しい秋の造形美となるでしょう。
参拝の方も少なく、ゆっくり自然を味わえる紅葉・黄葉スポットでした。