2025年の糸島新聞暑中号では、「糸島で出会う世界のともだち」を取材しました。
今回はその時のこぼれ話をささ日でお届けします。
昨年9月に子どもが生まれた、スリランカ出身のガヤンタさんとジャヤニさん夫妻を取材しました。
スリランカで保険会社に勤務していた時に出会った2人。夫のガヤンタさんは「海外で働いてみたい」と日本留学を決意、2016年に来日しました。日本語学校に1年半、短期大学で介護の勉強をした後、2020年4月に現在の勤務先である特別養護老人ホームに就職。妻のジャヤニさんとは、日本とスリランカの遠距離恋愛を実らせ2021年に結婚しました。
取材の途中ですやすや眠ってしまった、みづきちゃん。生まれた日が満月だったので、美しい月にちなんで名付けたそうです。7月からジャヤニさんが職場復帰するのに合わせ、保育園へ行くことになっています。新しい日本の友達がたくさんできるといいですね。

温かい人柄を感じる優しい笑顔の2人
取材の日、ジャヤニさんが手作りのスリランカのおやつを用意してくれていました!
通称パンケーキ。母国では定番のおやつだそうです。
ココナッツを黒砂糖とバニラで煮詰めたものを、黄色いクレープ生地で巻いています。現地では生のココナッツを使用しますが、日本ではあまり手に入らないため、ドライのココナッツで作るそうです。
メイプルシロップ風味の甘いココナッツが、しっとり柔らかい生地とよく合います。
心遣いがうれしく、とてもおいしいおやつに、口の中は幸せいっぱいスリランカ!

甘いシロップの香りが上品なおやつ
私が、「スリランカの絵本作家シビル・ウェッタシンハさんの『きつねのホイティ』という絵本が大好きで…」と持参した絵本を見せると、思いがけず同じ作者の別の本の原著を見せてくれました。シビルさんの絵本はスリランカでも有名で、現地の子どもたちは幼い頃から親しんでいるのだそうです。

スリランカの丸い文字が並ぶ「かさどろぼう」の原著。
カメラが趣味で、糸島のさまざまな場所で撮影をしているガヤンタさん。
その腕前は、福岡市の写真展に選ばれたり、知人から写真撮影の依頼を受けたりするほどです。
あまりに美しいので、「ぜひみんなに写真を紹介させて!」と掲載をお願いしました。

福岡市西区ホームページ「西区公式インスタグラム写真展2023」夜景部門 写真:ガヤンタさん
https://www.city.fukuoka.lg.jp/nishiku/c-shinko/charm/event/f_nishistagram_syashinten2023.html
自然が好きなガヤンタさんとジャヤニさん。
糸島の海や山の風景が大好きで、写真を撮りに出掛けると言います。
スリランカの自然と重なって、心が落ち着くのだそうです。





糸島の風景が美しく映し出されています。
近いうちに糸島のフォトコンテストで、ガヤンタさんの名前を見つける日が来るかもしれませんね。
人懐っこいみづきちゃんと、親しみやすい笑顔の2人に会って、心が穏やかになった取材でした。
みづきちゃんの健やかな成長を心から祈っています。新米パパ、ママ、頑張って!
取材のご協力、本当にありがとうございました。

家族3人の日本での暮らしが、優しさに包まれますように
アーユボーワン