6月29日、二丈福井の「革細工とニュージーランド雑貨のお店 BLESS」にて、手縫いのミニトートバッグワークショップが開かれた。新型コロナウイルス流行で中止して以来、約3年ぶりの開催だ。
用意されたのは、カッティング済の革と糸。参加者は、自分で持ち手や縫い糸の色を決められるのも楽しい。
店主の井手英史さんの説明を聞き、専門の道具に緊張しながら制作スタート。木槌のコンコンという音が響いたかと思えば、おしゃべりが始まって笑い声も響く。
途中、針を通す穴を間違えてもすぐやり直せた。ミシンだとそう簡単にはいかないという。「修理しやすく、ずっと使ってもらえるのも手縫い革細工のいいところ」と井手さんは話す。
参加者同士、初対面とは思えない盛り上がりを見せた3時間を超えるワークショップ。自分で考えた刻印と、持ち手をつけたら遂に完成。出来上がるたびに拍手が起こった。参加者の有田典子さんは「みんなで楽しく作れて愛着がわいた。大事に使いたい」と笑顔。1針1針縫いあげる時間は、ものを大事にすることの再確認にもなった。