お気に入りの1冊を探しに行こう!
心を豊かにする親子の時間
糸島市図書館本館の2階にある「おはなしのへや」で読み聞かせが始まると、それまでざわついていた室内がしんとなり、子どもたちのキラキラした目が一斉に本に向かいました。
読み聞かせボランティアの井上幸子さんが、「30年以上読み継がれる本当に素晴らしい本を選んでいます」と言うだけあって、子どもたちはすぐに本のとりこになります。
糸島市図書館本館には児童書だけで2万冊を超える蔵書があるそうです。でも、本が多すぎて、どれを選んだら良いか迷ったことはありませんか?
読み聞かせに参加すると、出会う本は名作ばかり。本館では0歳、1~2歳、3歳以上とそれぞれの年齢向けの、二丈館、志摩館では3歳以上向けの読み聞かせを定期的に行っています。
柔らかな雰囲気の本館2階には、絵本、紙芝居、児童書、ヤングアダルト(中高生)図書など子供向けの本が並びます。
「おはなしのへや」のほか、赤ちゃんの読み聞かせにも使える「ねころびコーナー」や授乳室もあり、ゆっくり本を選ぶにはうってつけです。
一般書のフロアと分かれているので、周りに気を使わずに読み聞かせできるのもうれしいですね。
大まかな年齢別に分けられた本棚は、対象となる子どもの手が届く高さ。あちこちから「お母さん、これ読んで」「これ読んだことある!」という本を手にした子どもたちの声が聞こえてきました。
館長の岩橋佳子さんは「家庭で読書を楽しんでもらいたいですね。みんなで同じ本を読んだり、感想を言い合ったり。そこから家族の会話も広がるはず。たくさんの本を読む子の心は豊かになり、じっくり考える習慣がつきます」と語ります。
各館それぞれで開催する子ども向け講座もおすすめです。「化石発掘体験や和とじなど楽しい講座を体験すると、もっと詳しく知りたいというきっかけになる」と岩橋さん。その場で関連する本を借りる人も多いそう。
司書おすすめの本(貸し出し用)とプレゼントが入った「本のお楽しみ袋」を配布するイベントは行列ができるほどの人気です。
また、貸し出す本のリストをシールに印刷するサービスも実施。100円で販売する「読書手帳」にこのシールを貼れば、自分だけの読書の記録本ができあがります。子どもたちにとってはシールを集めることも楽しみのひとつですね。
岩橋さんは「小さいお子さんが本を傷つけることを恐れないでどんどん借りてください。修理道具も用意があるので。してはいけないことだと注意するのも、良い教育になると思っています」と話します。
図書館はみんなの財産である本の扱い方や公共の場所でのマナーを学ぶ社会教育の場ともいえますね。
おはなし会やイベントは、自分では見つけられない傑作と出会えるチャンスです!
最新のイベント情報は、としょかん通信をチェックしてくださいね。
【取材者】ライター 南明日香
※この情報は2020年1月11日現在の取材情報です。
【利用料金】無料
【施設情報】
本館 糸島市前原東一丁目3番1号
電話092-321-1432
二丈館 糸島市二丈深江1360番地(糸島市交流プラザ二丈館内)
電話092-332-2118
志摩館 糸島市志摩初30番地(糸島市交流プラザ志摩館内)
電話092-332-2119
開館時間は各館10時から18時まで(日曜日・休日は17時まで)
団体名 糸島市図書館(本館)
住所 糸島市前原東一丁目3番1号
電話番号 092-321-1432
HP https://www.lib-itoshima.jp