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パンは小麦から、では大麦は何に使われる?

 琥珀色の液体に白い泡、琥珀色のグラスに浮かぶ透明な氷。目にも涼やかな夏に欠かせない麦酒(ビール)と麦茶、その共通点は麦秋(ばくしゅう)真っ盛りの畑にあり。

 新緑の山々と黄金色の畑が美しい季節、麦が収穫期を迎えている。同じ黄金でもよくよく観察すると数種類見受けられる。頭を垂れ、穂から茎まで白銀のように輝いているのは小麦、パンやケーキの材料となるお馴染みの素材である。穂が垂れず、赤銅のような濃い黄金色のものは大麦。ビールや焼酎の材料となる二条大麦だ。

白く眩しい小麦の穂
赤銅色に輝く大麦の穂

 二丈地区で、米、麦、大豆を作る松崎治久さんは、田んぼの準備とともに麦の刈り入れに忙しい。松崎家では、ビールの原料となる大麦、ラーメン用のラー麦、強力粉となるミナミノカオリ、薄力粉となるチクゴイズミの4種類の麦を栽培している。「麦茶もビールも大麦からできています」。大麦を焙煎したら麦茶、大麦を発芽させた麦芽を使い発酵過程を経てできるのがビールと教えてくれた。

九州地方では、温暖な気候を生かし、米の収穫が終わった田んぼで麦を栽培する米麦二毛作が行われている。全国でみると麦の生産量は北海道が6割とダントツの1位、次いで2位3位を争うのは福岡と佐賀である。小麦専用の畑で栽培する北海道とは違い、二毛作の福岡では、「田んぼと畑の行き来が難しいですね」と話す松崎さん。稲刈りの後、田んぼの水を抜いて畑地化し、麦の収穫後はまた畑地を水で満たし田んぼにする。その水を抜いたり溜めたりの調整が難しい。

ビールや麦茶の他に、パンやそうめん、麦みそなど日々の生活に欠かせない麦製品。その実りが豊かなることに感謝の思いがあふれる。

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この記事を書いた人

名刺の肩書は「酒まんじゅう製作/ライター」。