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自分の目と足を使って学ぶ しま歴史探検隊 

志摩地区の小中学生を対象とした「しま歴史探検隊」が8月、今年度の活動を開始しました。

しま歴史探検隊は、3年計画で2019年にスタートし、1年目は「資料館で学ぶ」がテーマ。縄文時代に食べられていたというどんぐりを使ったクッキーづくりや土器づくり、砂鉄集めなどを行いました。

2年目の今年は、コロナの影響で開始がずれ込んだものの、「地域で学ぶ」ことをテーマとし、可也山や火山に足を運んで、周辺に残る遺跡や遺構を巡る予定です。

8月8日。

曇り空ながら蒸し暑い天気の中、小学校4年生から中学1年生までの15人が親山(おやま)公民館に集合しました。

伊都国歴史博物館の学芸員である河合修さんから話を聞きながら、可也山中腹にある「虚空蔵堂(こくうぞうどう)」を目指します。

短い距離でも、急な坂道と蒸し暑さとマスクで、息があがり「暑いよ~」「まだ着かない?」と弱音を吐く子もちらほら。

虚空蔵堂までの道は整備されているが、急勾配。

途中、菅原道真公が祀られた神社や、道案内の神様である猿田彦大神を祀った石柱などを見学。

河合さんは「昔の人は、交差点や村の大事なところにこういう神社などを建てて、悪いものが中に入ってこないようにしていた。今はコロナだけど、昔はコレラという病気が流行ったりしたんだよ」と教えてくれました。

菅原道真公を祀ったお堂。この辺りには12の僧坊があったそう。

振り返って山裾に目を向けると、弥生時代の大型竪穴式住居跡や大量の祭祀土器が見つかった「一の町遺跡」がある志摩稲留地区が見えました。

約2000年も前に、この地で今と同様に米作りが行われていたことを想像するとロマンを感じます。

山裾に広がる志摩稲留地区。

この日の目的地である「虚空蔵堂」がある場所は、以前は志摩の信仰の中心である往生山明星寺があった場所。お堂の中には3体の仏像が鎮座しています。

「仏像がいつ作られたかは、顔の表情や一本の木で作られたものかどうかなどで分かる。この木造十一面観音像は平安時代後期のもの」と河合さん。

ガラス越しに仏像を食い入るように見ていた子どもたちからは「なんで忍者みたいな手の形をしているの?」「頭の上の輪っかはなんですか?」と興味津々。

仏像は保護のため扉の奥にある

自分の足と目を使って疑問や興味を引き出す。

しま歴史探検隊の醍醐味です。

虚空蔵堂横にあった井戸に、子どもたちの歓声があがった

探検隊を企画する坂本雅子さんは、「自分たちの住んでいる場所のことを子どもたちにも知ってほしい。子どもたちの頭はやわらかいから、大人が思いつかないようなことが印象に残っていたりします。先人たちから受け継いだ大事なものを、子どもたち自らが興味や疑問を持って受け継いでいってほしい」と言います。

来年、3年目となる探検隊では、集大成となる「子どもたちの興味や疑問を地域に伝える」活動を行う予定。

今日、子どもたちが見て学び、感じたことが、どんな形になって出てくるのか楽しみです。

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この記事を書いた人

糸島市志摩に住む3児の母。
最近は子どもたちとキャンプに行くのがブームです。
キャンプ中に子どもたちと流れ星を見ましたが、願い事は間に合わず。