子どもの疑問を大事に育て 天文の魅力に出会う場所
糸島市には、星がきれいに観察できる場所がたくさんあります。そんな糸島市に全国でも珍しい移動式の天文台があるのをご存知ですか?
市の委託を受けて、2015年より「いとしま天文台」の運営を行っているのが「いとしま星空ナビゲーター」のみなさんです。市のボランティア講座修了者や星空好きのメンバーが集まって「いとしま星空ナビゲーター」を設立。
現在は、20代~70代の約30名で活動しています。月1回志摩中央公園で開催している星空観望会や小学校、校区での講座、いとしま市民まつりやボランティアフェアに出展するなど、「星に興味を持つきっかけになってほしい」という思いで幅広く活動を続けています。
代表の竹野裕和さんは「糸島の恵まれた環境の中で、季節の星空を楽しんでもらい、子どもたちが天文に興味を持つ入口としてこの場を活用してほしいです」と思いを語ります。
この日は、月1回志摩中央公園で開催している星空観望会に参加しました。今回は空が雲に覆われて星が見えず、志摩中央公園横にある可也公民館の施設「かがやき」で屋内実施となりましたが、子ども連れの家族やシニアの方も含め60名程が遊びに来ており、室内は熱気と笑いでいっぱいでした。
室内ドームでのプラネタリウムとプロジェクターを用いた動画やスライドによる星の説明を、二手に分かれて体験しました。
プラネタリウムでは参加者が横になり、季節の星の見つけ方や星にまつわる神話などを教えてもらい、みなさん楽しそうでした。最後に子どもからの「ほうき星ってなんですか?」という質問には、実際にプラネタリウムを操作して流れ星を出し、「これなんだ?」と問い掛けるスタッフ。子どもの興味が深まるようなやりとりを交わしているのが印象的でした。
スクリーンにはプロジェクターから今夜の星の様子や季節の星空案内が映し出され、五感を刺激する体験にリピーターの方も初めての方もみなさん満足顔。「楽しみができました」と語る方もいましたよ。
星空観望会の参加者には、スタンプカードと天体や星座の缶バッジをプレゼント。子どもたちはもちろん大人の方も星や天体が印刷された美しい缶バッジをうれしそうに選んでいましたよ。スタンプカードは、スタンプ3個集めると星座早見盤がもらえますので、ぜひ参加して集めてみてくださいね。
「子どもたちが新しいものに出会えた時の驚いた顔。それを見た瞬間になんとも言えない程の喜びを感じます」と竹野さん。
「子どもの素朴な疑問を大事にしてあげたい」という思いから、疑問はいつでも解決できるように、時には動画や写真を用いてスタッフのみなさんが柔軟に対応してくれるのも星空観望会の良いところです。
晴れた日は、普段はなかなか使うことのない天体望遠鏡で、遠くの月や天体を見ることができます。ぜひこの感動を親子で体験してくださいね。
【取材者】増岡 翔子
※この記事は、2020年1月11日現在の取材情報です。
【利用料金】無料
いとしま天文台 「いとしま星空ナビゲーター」
お問合せや申し込み方法は、「校区観望会」「出前講座」「定例観望会」それぞれ異なります。ホームページをご確認ください。http://poi.hoshinavi.net/
【定例観望会について】
・毎月一回、土曜日の19時(5月~9月は19時30分)より開催。
・晴天時は志摩中央公園、雨天時は可也公民館の施設「かがやき」(屋内体育施設北隣の別棟)
・詳細な開催日や時間などは「いとしま天文台」ホームページのスケジュールをご確認ください。
お問合せ 糸島市教育委員会 生涯学習課
電話番号 092-332-2092
E-mail shogaigakushu@city.itoshima.lg.jp
観望会の当日12時~21時のみ (連絡先 080-8050-8609)
団体名 いとしま天文台
住所 糸島市前原西1丁目1-1(糸島市教育委員会 生涯学習課)
電話番号 092-332-2092
HP http://poi.hoshinavi.net/
E-mail shogaigakushu@city.itoshima.lg.jp