緑豊かな長糸地区に砥部焼専門店があるのをご存知ですか?その名は「砥部焼専門店 karakusa(からくさ)」。愛媛県の伝統工芸品である砥部焼は、全てが手づくり。シンプルで丈夫がゆえに普段使いができ、かつ一般的な茶碗は1,000円台が中心で価格も手頃です。
店を切り盛りするのは、砥部焼のことを熟知した有光渉さん、久代さん夫妻。愛媛県松山市出身の父親が福岡市内で和食器店を営み、小さい頃から砥部焼に触れていたという渉さん。久代さんは渉さんと知り合うと同時に砥部焼に出会い、使ううちにその使いやすさや可愛らしさを実感したと言います。2008年からは砥部焼専門のネットショップを運営していますが、この店舗となる物件に偶然出会ったことがきっかけで、実店舗も持つことになりました。実際に器を見て、触れることができる店舗を通して、糸島や全国の人たちに砥部焼の魅力をさらに伝えていきたいと夢は広がります。
「砥部焼は、気取りがなくて大らかで、来るもの拒まず受け入れてくれる砥部町民の人柄を表しているみたいなんです」と声を合わせる二人。
その代表的な器は、唐草模様の「玉ぶち鉢」。ぽってりとした丸みのあるふちが特徴的。この丸みのおかげで欠けにくいとのこと。普段の料理を盛りつけるだけで、ほっこりとした気分にさせてくれる温かみのある器です。
明るい店内には、1400種類以上の砥部焼が所狭しと並んでいて、見ているだけでもワクワクします。「大きめのお皿を使うと、簡単だけど見た目もいいワンプレート朝ごはんができるんですよ」と笑顔の久代さん。また、丸いお皿が多い中、角皿は存在感もあり、使い勝手も良いとのこと。
子ども茶碗は、底の部分がしっかりしていて倒れにくいと好評です。また器だけではなく、花器や人形、吹きガラスのグラスなど、贈り物としても喜ばれそうな品物も幅広くそろっています。
いつもの料理や惣菜でも、器次第で気分が変わることもあります。ぜひ店に足を運び、実物を手に取ってみてください。お気に入りの器が見つかるでしょう。
「ツクシやホタル、四季折々の自然が味わえる長糸へ遊びに来てほしい」と久代さん。すると「愛媛県砥部町も風情のあるいいところなので、ぜひ足を運んでもらいたい!」と渉さん。現在は、“砥部焼大使”に任命され、砥部焼と砥部町の良さを広めるべく、糸島、福岡、砥部町を飛び回っています。 有光夫妻とのおしゃべりも楽しめる「砥部工房からくさ」は、伊都安蔵里と長糸小学校のすぐ向かいです。
「砥部焼専門店 karakusa(からくさ)」
【住所】福岡県糸島市川付890-1
【電話】092-980-5233
【営業日時】毎週 金・土・日・祝日 10:00~18:00