芥屋大門公園すぐそば　子どもが喜ぶ海賊船

芥屋大門公園のすぐそばにある「糸島ピクニックヴィレッジ」内には「大門茶屋いろり」「おやつ日和」「CROWN COFFEE」の3店舗が入っており、そこに一際目立つ海賊船遊具がある。滑り台やハンドル、双眼鏡なども付いており、海賊ごっこを楽しむ子どもたちの姿があった。

この海賊船遊具を手掛けたのは、大門茶屋いろりの店主、中村臣也さん（41）。「芥屋は家族連れが多く訪れる。近くに芥屋大門公園があるが、遊具はないので子どもたちが遊べる物を作りたかった」と話す。初めはブランコと滑り台が一緒になった遊具を地元の人に譲ってもらったが、海風で倒れることも。補強の必要性を感じた中村さんは、元の遊具や使わなくなった木材を利用し、海賊船遊具を作ろうと考えた。芥屋の大門が1960年に公開された映画「海賊八幡船」のロケ地だったことも、海賊船に決めた理由の一つ。学生の頃からDIYが趣味だったという中村さんは、設計図も書かず、年末年始休みの2週間で作り上げたそうだ。

糸島ピクニックヴィレッジで、いとゴンまつりやクラフトキャラバン、青空マルシェなどの様々なイベントを企画してきた中村さん。「豊かな自然を大切にしながら、家族で何度来ても楽しめる場所にしていきたい」と、芥屋への思いを笑顔で語った。