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ミツロウラップを手作り ECOライフ

11月22日、23日 糸島クラフトマンス最後の2日間。”オープンコミュニティースペース みんなの” で開催されていた「蜂と鹿と羊と土と木。」へ遊びに行ってきました。

ミツロウキャンドル akarizm、革小物 SCATOLA、陶器と多肉植物 ねこめ、羊毛フェルト雑貨 Heaven’s Garden 羊毛遊び教室、ミツロウラップ NPO法人いとなみ、それぞれの作品の展示販売、手作り体験ワークショップを行っていました。

そこで、初めて手に取ったミツロウラップに心ときめき「なんて素敵なエコラップなんだ!」と、NPO法人いとなみさんが開いていたミツロウラップの手作りワークショップを体験してきました。使用するミツロウは、ミツロウキャンドル akarizm さんのもの。

ミツロウラップは、天然のミツロウをオーガニックコットンに染み込ませて作ります。ニュージーランドやオーストラリアが発祥で、ミツロウの他に、木の樹脂やホホバオイルなどをブレンドして染み込ませたものもあります。優れた保湿性と抗菌性、程よい通気性があるため、食品の鮮度が保たれるのだそうです。ここ数年、日本でも環境に関心のある人たちの間で広がりを見せつつある画期的なエコアイテム。


早速作ってみましょう♪

作り方はとっても簡単。
アイロンビーズを作るときの要領で、お子さんと一緒に作ることができますよ。

<材料>

ミツロウ(固形、粒状、板状、花粉入 どれでも)
好きな柄の布(オーガニックコットンが好ましい)
新聞紙、オーブンシート、アイロン 

*ミツロウの目安は15g で 25×25cm の布1枚分 

まずは汚れないように新聞紙を敷いて、その上にオーブンシート、そして布を広げます
板状のミツロウを手でちぎってまんべんなく布に並べます
さらに上からオーブンシートをかぶせてサンドします

アイロンを四隅から押し当てて、ゆっくりミツロウを溶かしていきます
このときポイントは、横にアイロンをスライドさせないこと
並べたミツロウがずれてしまうので上から押すようにかけます

こんな感じ ミツロウが溶けて布に染み込んでいます

全体にミツロウが染み込みました
四隅からアイロンを当てて、徐々に中央のミツロウを溶かします
最後は中央から外に流す感じで平らになるよう伸ばします

粗熱が取れたら、ゆっくり布をはがし、数分乾燥させて出来上がりです

あっという間にミツロウラップが出来上がりました
手で触るとざらざらっとした風合い 匂いは特にありません
手の温もりで形を変形させます 折り紙のように自由自在です

自宅に帰って早速使い心地を試してみました
どきどき♪ わくわく♪

初包みは蜂楽饅頭 ミツロウラップにうってつけ(蜂だけに?!)

私の好きな白餡をミツロウラップで包み、黒餡を普通のラップで包んで実験してみました
手の温もりを上手に伝えて包みの形を整えていく、その作業がなんとも愛おしい

さてさてどうかな? 



はい、言わずもがな


少し乾燥するかな?と思っていたのですが、ミツロウラップは程よいしっとり感を保っていました。普通のラップもきちんとその役割は果たしています。ラップに包むと水滴が付くので1枚紙を入れて包んでいたのですが、ミツロウラップはそんなことをしなくてもいいんですね。

他にも、使いかけの野菜や果物、チーズ、おにぎり、サンドイッチ、パンやお菓子など、程よく通気性を生かして保存したいものにとても向いていると思います。

<ミツロウラップ 使用上の注意>

・ミツロウは熱と酸に弱く溶けてしまうので、熱湯やレモンなどへの使用は避けましょう
・お手入れは石けんなどで優しく手洗い自然乾燥させます
・油っぽいもの、生肉、魚などへの使用は避けましょう

ミツロウラップのより詳しい作り方や、取り扱い方法など、ミツロウキャンドル akarizmさんのページで紹介してありますので参考になさってみてください。<<ミツロウラップの作り方>>

さて、今回ミツロウラップに使用した布ですが、オーガニックコットンを草木染めしてあります。
何で染めてあると思いますか?

なんと、糸島杉の樹皮なんです。

NPO法人いとなみ では森の再生事業の一環として、糸島をはじめ佐賀県や、大分県など、人の手が行き届かなくなった森林の間伐をして、森を蘇らせる活動をされています。その間伐法が変わっていて、木が立っている状態で樹皮をむいて立ち枯れさせるというもの。1年くらいかけて立ち枯れした木は乾燥して軽くなり運びやすくもなります。

面白いのは、その間伐を子どもから大人まで参加できるワークショップにして、森を蘇らせる当事者になってもらおうとしているところ。森から学ぶ自然の豊かさを次世代に引き継いでいきたいという思いからです。

杉の皮むきをしているところ

ミツロウラップを作りながら、森のお話を聞かせてもらいました。生物と人、自然との共存、暮らしの在り方。
様々な種類の果樹や野菜、花やハーブなどを一緒に育て、人と生き物が仲良く暮らすフォレストガーデンに挑戦していること。
子どもも森も一緒に成長し、その先、ずっとずっと先の未来の森がどうなっていくのか、私も思いをめぐらせました。

デザインが個性豊かで楽しいですね

こうして杉皮で染めた布に、ミツバチの贈り物ミツロウを染み込ませ、繰り返し何度でも使えて、最後は土に還るミツロウラップができあがりました。私にとって、とても愛着のわく最初の一枚となりました。

すっかり気に入ったミツロウラップ。家でも手作りしようと、この日は材料のミツロウを購入して帰りました。
どんな柄の布にしようかな。お友達にプレゼントしても喜ばれそうです。

地球にやさしいミツロウラップ、材料がそろえば簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

NPO法人いとなみ
https://www.facebook.com/npo.itonami

ミツロウキャンドル akarizm
https://akarizm.com 

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この記事を書いた人

Uターンで20年ぶりに糸島に戻ってきました。
移りゆく糸島の風景に昔の記憶を重ねながら、
テクテクお散歩するのが好きです。