あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる…
懐かしい文部省唱歌を口ずさみながら、浜辺をそぞろ歩いていると…
ありましたありました、この季節だけの海からの贈り物。
どこかの岩場から引きちぎれて流れ着いたワカメ。
写真を撮り忘れたのでスケッチですが、普段のお味噌汁に浮かぶ黒いワカメとは異なるこげ茶色で、全長1m程。しっかり雌株までついています。
さっそく下処理スタートです。
①ヒラヒラしたワカメ部分と茎を切り分ける。
②沸騰したお鍋でサッと湯がく。
冴えない姿だったワカメがあら不思議、鮮やかな緑色になります。やっと見慣れたワカメですね。
③水にさらします。
④続いてメカブ。根元で波状に巻いている部分が雌株。あの「めかぶ」の正体です。
バレリーナのはいているフリルのスカートのような自然の造形美…
変わるかな変わるかな
変わったーーー
あざやかな緑に変わった後は、包丁で細かく叩くとねばねば…
これこれ♪納豆に混ぜてダブルねばねばもいいし、醤油を入れてそのまま粘りを楽しんでも、お味噌汁に入れて磯の香りを楽しんでも…の、あのめかぶ納豆となります。
⑤茎は炒めても佃煮にしてもいいですね。
⑥水にさらしたワカメは、塩で漬けて塩蔵わかめにしたり、乾燥わかめにしたりして保存します。
拾うは易いが、食うは難し
我が家の子どもたちは、そろってワカメ嫌い。メカブはもっと嫌い。
仕方ないので、しっかり乾燥させ、粉砕し、塩と混ぜてふりかけとします。
これならなんとか。
洗濯物と一緒に揺れるワカメは春の風物詩ですね。
海の底で揺れていた頃を思い出しながら、今は洗濯物と一緒に揺れています。