社協はみんなの心強い味方
気軽に何でも相談を
糸島市社会福祉協議会(以下、社協)をご存知ですか?高齢者福祉、障がい者福祉など、地域福祉の推進を目的とした事業を行う公益性の高い社会福祉法人です。糸島市健康福祉センターあごら(以下、あごら )内に社協の法人事務所があり、地域課の窓口ではさまざまな相談を受け付けています。
社協では、どこに相談したら良いかわからない生活上の困り事について、福祉まるごと相談員が他の専門機関と調整しながら解決に導いてくれます。
例えば、引きこもりの家族がいる、家庭内暴力を受けている、近所で虐待の疑いがある、生活が苦しい、介護や育児の悩みなど、どんなことでも相談に乗ってくれます。
福祉まるごと相談員である、社会福祉士の長寛明さん(写真右)と政時早紀子さん(写真左)にお話を伺ったところ「地域住民の隠れたニーズを拾いながら、共に考え必要なものをつくり上げていきたい。最後まで相談者に寄り添い課題解決に努めたい。全ての相談に応えたいし、できないとは言いたくないんです!」と熱のある言葉をもらいました。
「赤い羽根共同募金」の配分金により実施されている福祉事業を一部紹介します。
まず知っておきたいのは、ボランティア団体と利用者をつなぐ「社協ボランティアセンター」の存在。登録数は現在約80団体で、子ども食堂やプレイパークなど子育て支援をしている団体もあります。
2019年3月からは、若い世代にも福祉を身近に感じてもらおうと「ふくしが よかとこ いとしま アプリ」(通称、いとぷり)を開設。ダウンロードすれば、各地域のイベントやボランティア情報など、最新の福祉情報を手軽に得ることができて便利です。
福祉教育事業では、市内15の小学校の5、6年生を対象に年1回「ふくし体験スクール」を実施しています。知らないことによる差別や偏見の解消を目的として、手話や民生委員体験、ボランティアの紹介を行い、地域課題への関心を深め、福祉について学ぶ授業です。
ひとり親家庭交流事業では、毎年7月の第1日曜日に「親子バスハイク」を糸島市母子等寡婦福祉会、民生・児童委員の協力を得て開催。毎年約20世帯50名程の親子が参加していて、2017年はマリンワールド海の中道、2018年は福岡県青少年科学館、2019年は北九州市立いのちのたび博物館へ出掛けました。
障がい児者福祉事業では、障がい児(者)のきょうだいや家族が集まり、茶話会形式の「きょうだいのつどい」を年1回行います。当事者でしか分かり得ない胸の内を話し、共感し合える貴重な場です。また、講演会なども定期的に開催し、保護者や関心のある方にも考えるきっかけを与え、同じ悩みを持つ親同士の交流の場になっています。
糸島市内には、6カ所の児童発達支援施設、13カ所の放課後等デイサービス施設があり、あごらの敷地内に所在し、市社協が運営する「あごらクラブ」もその一つです。各施設の特徴など詳しく知りたい場合は、社協にお問い合わせください。
社協は、一人一人の相談役として一緒に考え、地域と共に行動し、課題解決に向けて親身に相談に乗ってくれる心強い存在です。何か困り事があれば、まずは社協に相談してみてください。
【取材者】ライター 澤野 香織
※この記事は2020年1月8日現在の取材情報です
【利用料金】申し込み不要、相談無料
・福祉まるごと相談窓口 (火〜金曜日 9:00~17:00)
TEL:092-324-1660 FAX:092-324-3166 E-Mail:csw-soudan@itoshima-shakyo.or.jp
糸島市健康福祉センターあごら内 糸島市社会福祉協議会 地域課
・生活困窮者自立支援相談窓口 (月〜金曜日 9:00~17:00 年末年始、日祭日は除く)
TEL:092-332-2073 E-Mail:fukushishien@city.itoshima.lg.jp
糸島市役所新館2階 福祉支援課内
団体名 糸島市社会福祉協議会
住所 〒819-1105 糸島市潤1丁目22-1
糸島市健康福祉センターあごら内
電話番号 092-324-1660
FAX番号 092-324-3166
E-mail itoshaky@view.ocn.ne.jp
HP http://www.itoshima-shakyo.or.jp