親子がいつも笑顔でいられるように
地域で支える子育て社会をめざして
「残業で保育園のお迎えに間に合わない」、「上の子の授業参観に、下の子を預けて出掛けたいな」、「たまには一人でリフレッシュしたい」というとき、近くに頼れる人や預け先が無くて困ったという経験はありませんか。
そんなときに利用できるのが、糸島市ファミリー・サポート・センター(以下、ファミサポ)です。ファミサポは、地域の中で子育ての手助けをしてほしい人と、子育てをお手伝いしたい人を会員として、相互に援助する活動の仲介役を担っています。
利用にあたって、援助してもらう側のおねがい会員は登録会に参加し、利用方法などの説明を受けてから会員登録をします。援助する側のサポート会員は、保育に関する知識を身につけるための講習会を受講した後、登録することができます。どちらも登録料は無料です。
援助活動後の利用料の支払いについては、料金の基準は設けてありますが、支払いと受け取りは、おねがい会員とサポート会員の間で直接行います。
糸島市のファミサポ事務局は、糸島市志摩にある糸島市交流プラザ志摩館の3階にあります。事務局で登録会や講習会の実施、援助活動の支援や連絡調整を担当しているのが、アドバイザーの立谷絵美さんと上原奈保子さんです。
事務局では、利用促進のための交流会も定期的に行っています。
「おねがい会員の中には、子どもを預けることに対して罪悪感を感じ、利用をためらっている人もいます。その人の心配事や困っていることを丁寧に聞き取り、不安を和らげるような対応を心掛けています。また、交流会で会員同士が子どもと一緒に遊びながら顔合わせし、仲良くなっていくうちに、預けることに抵抗があった人も安心してくれます」と立谷さんは話します。
サポート会員は人生の先輩だったり、育児を経験した人も多く、何より気持ちに余裕があります。1対1でじっくりと関わってもらえることで満足し「楽しかったから帰りたくない」、「また行きたい」という子どもの声も多く聞かれるとか。
「育児にたくさんの大人が関わることは、子どもの社会性を培うのにとても大事なこと。親だったら後片付けが大変だからと止めてしまうことも、納得がいくまでやらせてあげる。そんなおじいちゃんおばあちゃんのような役割を、ファミサポに関わる人が担えるといいな」と上原さんは語ります。
「子育てに関する情報が氾濫している今だからこそ、お母さんたちには何が正しいのかという基準をしっかり持ってもらいたい。そのためにファミサポでは、笑顔で前向きに自分らしい子育てができるような講演会なども実施していきたいと思います」と立谷さんと上原さんは今後の意気込みを語ってくれました。
登録を迷っている方、まずは事務局に来てアドバイザーとお話ししてみませんか。
おじいちゃんのサポート会員も募集中です。
【取材者】ママライター 渡辺加奈子
※この記事は2019年4月23日現在の取材情報です。
「糸島市ファミリー・サポート・センター 」ホームページ
https://www.itofamisapo.com
団体名 一般社団法人糸島市ファミリーサポート
住所 糸島市志摩初30 3階
電話番号 092−332−8717
HP https://www.itofamisapo.com
E-mail info@itofamisapo.com